台本からSRTまで。Subtitle Generatorで進める基本ワークフロー
抽出画面で原稿を整え、タイミング調整画面で秒数を付け、SRTを書き出すまでの流れを、実務の判断ポイント込みでまとめたガイドです。
執筆者
Subtitle Generator Team / 運営責任者 / 編集
この記事で分かること
- ・抽出画面とタイミング調整画面の役割分担
- ・原稿整理からSRT出力までの最短手順
- ・どの工程で何を決めると後戻りが減るか
- ・ブラウザ上で完結させる場合の制約と確認点
運用上の制約
- ・OCRや字幕案の精度は入力品質に左右されます。
- ・最終的な公開品質は書き出し後の再生確認を含めて判断する必要があります。
- ・長尺案件や複数言語案件では、外部管理表と併用したほうが安全な場合があります。
実画面 / 実例
画面例
抽出画面で原稿を整え、タイミング調整画面で字幕ごとの秒数を付けます。

ワークフローは「原稿整理」と「秒数調整」を分けると安定します
字幕制作でありがちな失敗は、原稿整理と秒数調整を同時に始めてしまうことです。本文が固まっていない状態でタイミングを付けると、後から文量が変わるたびに秒数を触り直すことになります。Subtitle Generatorは、この後戻りを減らすために、抽出画面とタイミング調整画面を分けています。
抽出画面の役割は、原稿を字幕単位へ整えることです。PDFや画像からOCRした結果、既存台本、手入力のメモをまとめ、不要行を落として意味単位で区切ります。タイミング調整画面の役割は、その整った本文に表示秒数を付けることです。役割を混ぜないだけで、修正量はかなり減ります。
Step 1: 抽出画面で下書きを整える
最初の工程では、完成字幕を目指すのではなく、タイミングを付けられる下書きを作ることに集中します。OCRなら不要行を削除し、既存台本なら一文が長すぎる箇所を分割し、話者切り替えを明確にします。ここでの判断が曖昧だと、後のタイミング調整で「何を一字幕にするか」が毎回揺れてしまいます。
おすすめの順番は、不要行削除、意味単位での分割、固有名詞確認、長文の圧縮です。特に長文は、タイミング画面で無理に秒数を伸ばすより、抽出画面で分割したほうが読みやすい結果になります。抽出画面で原稿の骨組みを決める、という意識が大切です。
Step 2: タイミング調整画面で秒数を付ける
原稿が整理できたら、タイミング調整画面に移って表示秒数を付けます。ここでは、本文を大きく変えずに読める時間を作ることが基本です。もし秒数が足りないなら、まず文量を削れるか、二字幕に分割できるかを考え、それでも足りない場合にだけ開始位置や終了位置を調整します。
タイミング調整では、冒頭、話速の速い場面、無音明け、終盤の四箇所を重点的に見ると効率が上がります。全体を均等に見るより、事故が起きやすい場面を先に潰すほうが、最終品質も作業時間も安定します。タイミング調整画面は、一覧で文量の偏りを見られる点も強みです。
Step 3: SRTを書き出す前に判断すること
SRT出力前には、本文量、改行位置、番号、時刻、無音区間の五点を見ます。ここで本文がまだ揺れているなら、タイミング調整を続けるより抽出画面へ戻って整理したほうが速いことがあります。出力ボタンを押す前に迷う箇所が多いほど、元の原稿整理に問題があることが多いです。
Subtitle GeneratorでSRTを書き出したら、外部環境で一度開いて確認してください。YouTubeにアップロードする場合でも、編集ソフトへ戻す場合でも、別環境で崩れが出ないかを見ることが最後の工程です。ブラウザ内で完結できることと、外部環境で再現できることは別です。
1
00:00:01,200 --> 00:00:03,800
今日はSRTの基本構造を確認します。
2
00:00:04,100 --> 00:00:06,800
一字幕は一つの意味で区切ります。
3
00:00:07,100 --> 00:00:10,000
表示時間と改行位置を最後に見直します。
どの工程で何を決めるか
工程ごとに決めることを固定すると、後戻りが減ります。抽出画面では字幕の意味単位、話者区切り、不要行削除を決めます。タイミング調整画面では表示秒数、切り替えのテンポ、分割の妥当性を決めます。SRT出力直前では、配信先や提出先で読めるかを決めます。この境界が曖昧だと、同じ問題を複数の工程で触ることになります。
特に、OCRや台本を扱う案件では、抽出工程での判断が全体品質を左右します。秒数の問題に見えても、実際には本文量の問題であるケースが非常に多いためです。Subtitle Generatorの使い方を安定させるには、画面の役割ごとに判断対象を分けることが一番効きます。
ブラウザ運用で意識したい制約
ブラウザで扱えることは大きな利点ですが、長尺動画や重い資料では読み込み時間が伸びることがあります。また、OCRの精度やSRTの見え方は、最終的に利用する環境に左右されます。そのため、ブラウザだけで完了する前提ではなく、最後は提出先や公開先で一度検証する運用にしておくほうが安全です。
それでも、原稿整理とタイミング調整を同じツールで進められるのは、確認の往復を減らすうえで大きな利点です。Subtitle Generatorは、字幕制作の全部を自動化するツールではなく、必要な判断をしやすい順番に並べるツールとして使うと強みが出ます。